よくある犬猫の病気

Diseases

よくある犬の病気

急性胃腸炎

症状嘔吐、下痢、食欲不振、脱水

原因として、異物誤飲、不適切な食餌、ウイルス・細菌感染、ストレスが考えられます。治療として、整腸剤投与、点滴、原因除去(異物摘出など)を行います。

膵炎(すいえん)

症状腹痛、嘔吐、食欲低下、元気消失など。

原因として脂っこい食べ物の摂取、肥満、代謝疾患が考えられます。治療として、低脂肪食、点滴療法、鎮痛薬投与、炎症コントロールを行います。

アトピー性皮膚炎

症状かゆみ、掻きむしり、脱毛、皮膚の赤み

原因としてハウスダスト・花粉など環境アレルゲンが考えられます。治療として、アレルゲンの特定と回避、内服薬(抗ヒスタミン・ステロイド・JAK阻害剤)、外用薬、スキンケアを行います。

膿皮症(のうひしょう)

症状赤み、湿疹、膿、フケ

原因として膚表面の細菌感染(ブドウ球菌など)が考えられます。治療として、抗生物質の内服/外用、原因の見直し(皮膚バリア異常など)を行います。

僧帽弁閉鎖不全症

症状咳、呼吸困難、運動不耐性、失神

原因として心臓の弁の老化・変性が考えられます。治療として、心臓の負担を軽減する薬(ACE阻害薬、利尿剤、強心薬)、定期的な心エコー検査を行います。
※小型犬に多い病気です。定期的に検診を受診しましょう。

膀胱炎(ぼうこうえん)

症状頻尿、血尿、トイレ以外での排尿、痛がる様子

原因として細菌感染、結石、ストレスが考えられます。治療として、抗菌薬、食事療法(結石対策)、再発防止の生活管理を行います。

尿石症(ストルバイト/シュウ酸カルシウム)

症状排尿困難、血尿、頻尿

原因として尿のpHバランス異常、食餌、体質が考えられます。治療として、食事療法、薬剤、外科的摘出(重度の場合)を行います。

よくある猫の病気

特発性膀胱炎(FIC)

症状頻尿、血尿、トイレで何度もいきむ、排尿困難

原因としてストレス、生活環境の変化が考えられます。治療として、ストレス管理、食事療法、水分摂取の促進、鎮痛薬・消炎剤の投与を行います。

尿道閉塞

症状尿が出ない、落ち着きがない、嘔吐、ぐったりする

原因として尿石、膀胱炎による炎症性プラグが考えられます。治療として、カテーテルによる排尿処置、点滴治療、再発防止の食事管理・生活改善を行います。
※特にオスに多く見られます。

慢性腎臓病(CKD)

症例多飲多尿、体重減少、食欲低下、口臭

原因として加齢、腎機能の自然な低下が考えられます。治療として、腎臓療法食、血圧管理、皮下点滴、リン吸着剤の投与などを行います。

甲状腺機能亢進症

症例食欲旺盛なのに痩せる、落ち着きがない、嘔吐

原因として甲状腺の腫瘍性肥大が考えられます。治療として、内服薬、食事療法、放射線治療、外科的切除を行います。
※特に高齢のネコちゃんに多く見られます。高齢期に入ったら、半年に一度は検診を受診するようにしましょう。

毛球症(ヘアボール)

症例嘔吐、便秘、食欲不振

原因としてグルーミングで飲み込んだ毛が排出されずに溜まることが考えられます。治療として、毛玉ケアフード、ラキサトーン(潤滑剤)、ブラッシング習慣を行います。

慢性腸炎・IBD(炎症性腸疾患)

症例下痢、軟便、体重減少

原因として免疫異常、食物アレルギー、腸内環境の乱れが考えられます。治療として、食事療法、抗炎症薬(ステロイド)、プロバイオティクス投与を行います。

猫ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス感染症(猫風邪)

症例くしゃみ、鼻水、目やに、発熱、口内炎

原因としてヘルペスウイルスやカリシウイルス感染が考えられます。治療として、対症療法(抗生剤・点眼薬)、ワクチン接種による予防を行います。

猫白血病ウイルス(FeLV)/猫免疫不全ウイルス(FIV)

症例慢性の体調不良、貧血、口内炎、免疫力低下

原因として他の猫との接触による感染(喧嘩、交尾など)が考えられます。治療として、ウイルスを抑える支持療法、免疫強化、ストレス管理、室内飼育を徹底をします。

リンパ腫(特に消化器型)

症例嘔吐、下痢、体重減少、元気消失

原因としてFIV/FeLV感染、加齢が考えられますが、原因不明なことも多くあります。治療として、抗がん剤治療、支持療法、食事管理を行います。